びっくりエコ研究所

前田 真一

研究員

「世のため、人のためになる」
活動拠点になって欲しい

CHAPTER 01

私にとっての
京北地域

私はこの京北で保育園から小、中、高まで変わらない同級生と18歳まで過ごしました。小さい頃は井戸の友人宅の裏山に入って秘密基地作り、潜没橋で泳ぎ魚を捕まえたりオオサンショウウオを見つけたり、冬にはもっと雪が多かったので雪遊びの毎日、ゲーム機を持ったのは13歳の誕生日でした。常に自然の中が遊び場で、遊びの中で知恵を巡らし「おもしろい事」を自分たちで創って遊んでいました。

また、両親はもとより地域の方々に育てて頂いたと言っても過言ではありません。近所の木工所に2年間通いどおし、木くずで曇ったメガネのひげもじゃのおじちゃんに端材をもらって工作していました。大人に混ざって山歩きイベントにも積極的に参加し植物や森林、歴史の話を聞いていたようなことも覚えています。

しかし、こうした自然と共生の生活に憧れる方が多いですが、当時の私からすれば早く京北を出たかったのです。進学をきっかけに京北を離れましたが京北に戻る気はそうそうありませんでした。。。

 

CHAPTER 02

京都里山SDGsラボ
「ことす」への思い

令和元年に京北にUターンし地元で「何かことを興こしてみたい」と教育事業の仕事を始め、翌年には統廃合によりこの小学校が築17年の廃校になってしまいました。もったいない!廃校活用を考え教育委員会に「どうすれば校舎を借りることが可能ですか?」と直談判しに飛び込んだ事がありました。「一個人に簡単に貸せない」と一言。それが今、京都里山SDGsラボ「ことす」に生まれ変わり、ことすに関わるお仕事をさせて頂いているから驚きです。

SDGsを掘り下げるとそれぞれのゴール同士に関連があり繋がっています。ことすも地域で活躍する住民同士を繋げる場になりつつありますし、SDGs教育を通じて地元の子供達が外の社会と繋がるきっかけになっている。また、テレワーク拠点として企業や都市と繋がり訪れる人々に京北の暮らしや文化に触れる機会になっていると思います。この様なことすを介した繋がりの中から、社会課題解決の取り組みや、地域活性の取り組み、現在進行中の資源循環を目指した実証実験など「世のため、人のためになる」活動拠点になって欲しいと思います!

CHAPTER 03

お勧めの
京北SDGsポイントは
「天童山パラグライダー
離陸跡地」

先人達が築いてこられた1200年の歴史があるこの地(京北山国地域)を一望できる山頂です。景色を眺めながら過去に想いを馳せると、いまの時代まで繋いで下さった歴史を私も次の世代に残していきたいと胸が熱くなります。

中央に見える大きな建物は廃校になったもう一つの小学校。田んぼに囲まれている事からわかるように、その昔、地域の子供達の教育の為にと、一番日当たりの良かった田畑を地主さんたちが提供し小学校が建設されたそうです。
(※京都一周トレイル京北コースになっているので徒歩での登場は可能ですが、周辺設備は井口木材さんの管理使用地の為、立ち入り使用は禁止されています)

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