株式会社リコー 環境・エネルギー事業センター

濱野 敏寛

循環型ソリューション開発室

トライ&エラーを繰り返し
より良い施設へ

CHAPTER 01

元京北第一小学校との
出会い

京北第一小学校との出会いは、2020年4月。その時は、テレワーク拠点として利用することを想定していませんでしたが、京北の材料をふんだんに使用した贅沢な建物であることは感じていたので、この建物をこのまま使用しないで眠らせてしまうのはとてももったいないと感じていました。そこに、内閣府のテレワーク事業の交付金の話が持ち上がりました。とても良いタイミングでした。私は構想のタイミングから携わらせていただきましたので、ゼロの状況から多く方々が関わり、意見を出し合い、ああでもないこうでもないと言いながら一つ一つ検討したことを覚えています。交付金という特性もあり、制限はありますが、やはりこの京北第一小学校をきっかけに人が集まり、地域が活性化し、いろいろな動きがはじまるような場所になってもらえればと思って、構想してきました。

CHAPTER 02

ことすの
目指すところ

ことすの最大のポイントは、多くの人がこの施設を活用していただき、この施設の魅力と地域の魅力を知っていただくことかと私は考えています。そのためにはどういう施設であるべきなのか、どういう方が利用していただけそうなのかを考えて施設設計を進めてきました。
ことすは「環境配慮型の施設」「SDGsを意識した施設」というコンセプトはありつつも、利用者様にとって敷居が高いと利用していただくことができないと思っています。そのためには地域の方からのご意見もお聞きしつつ、地域の方々が認知していただける施設となるよう作り上げていければと考えています。ここに来るとなにか心を動かせられる楽しい場所と思っていただける施設になることが目標です。

CHAPTER 03

自分にとっての
ことす

私は、入居企業としての一面と、運営協議会の一員としての一面があります。入居企業としては、この場所が私の勤務地になっています。私の会社はテレワークを推奨している企業であり、働く場所・働く時間が決められていません。仕事の内容やお客様の都合によって、ことすや自宅、京都大学など、最適な場所で仕事をしています。ことすでは、自宅と違って外的な影響がなく仕事ができるところは魅力的だと思います。仕事で構想に行き詰った時には、少し散歩して川の流れを見ているうちに整理でき新たな発想ができるときもあります。また、地域の方とお話をしながら新しい発想が出るときもありますので、自宅や会社のオフィスでは味わえないものを持っていると思います。
一方、協議会の一員としての一面は、どれだけ利用していただくかと思っています。しかしながら、利用していただくということはとても難しいことなんだということを痛感しています。コンセプトや利用者様をどういう人かを想定して、より良い施設を作る上げようと考えていますが、実際に利用していただく方々のニーズは様々ですので、その方々のニーズを掴み切ることに奔走しています。試行錯誤し、トライ&エラーを繰り返しより良い施設へと仕立てていければと思っています。

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