【リリース!】KYOTO SUITS

今回、発表するのは、着られなくなった着物を使って作られたスーツです。
デザインを手がけるのは、このスーツを着用しているご本人、小山健一郎さん。世界を股にかけて活躍する新進気鋭の空間デザイナー兼ファッションデザイナーです。
沖縄県最北端の地 国頭村出身の女性との結婚をきっかけに、その地の廃業ホテルの再生プロジェクトに乗り出し、ホステルを営む傍ら、全国の過疎化地域活性化にも励まれています。
沖縄での活動として、廃棄されるはずの衣類(かりゆし)をハイファッションスーツ「OKINAWA SUITS」として生まれ変わらせる事業を手掛け、大ブレイクしました。

最近、ファッションや繊維の世界にも、SDGsの波が押し寄せてきています。
ファストファッションで大量生産・大量消費・大量廃棄される実態や、枯渇資源を利用した化学繊維の主流化、回収した衣類が海外で不適切に処理されている可能性などにも注目が集まり、あり方が問われ始める中で、「OKINAWA SUITS」は、新たな価値や可能性を生み出す「アップサイクル」の牽引役として、注目・評価を集めていると考えられます。少々派手ではありますが、これを着用して注目を集めることが、新しい流行(ファッション)となることは、大変喜ばしいことです。

その小山さんらと、万を持してリリースするのが、「KYOTO SUITS」です。
出会いは、ここ「京都里山SDGsラボ(ことす)」で、ちょうど1年前に実施したアップサイクルコレクションでした。関係者の紹介で出展していただき、その際には、「OKINAWA SUITS」と京都の伝統の染の技がコラボした特別版を制作。それをトラウデン尚美さんに着用いただくという贅沢なプロジェクトとなりました。

他方で、私たちは学生さんたちと一緒に、ここ数年、眠っている着物を活用するプロジェクト「Kistory」を展開してきました。全国から寄贈を受けた着物を、若者が譲り受け、着付けを学び、再び命を吹き込むというものです。千着近い着物が集まっていますが、中には、シミや傷みなどから、そのまま活用するのが難しいものがあります。これらをアップサイクルできないかと、1年近く、構想・試作を重ねてきました。

現在は、さらなるSDGs展開を目指し、福祉との連携を模索しています。着物の解体には繊細な技が求められますが、この部分で、京都市内にある加音 西京極作業所の皆様と協業できないか、試行を始めています。

「KYOTO SUITS」は現在ことすにて展示も行っていますので、是非、その質感と存在感を実際にご覧ください。THE FASHION KYOTO SUITS in京都⾥⼭SDGsラボ・ことす
展⽰期間:2023年2⽉18⽇〜2023年5⽉31⽇

沖縄県で廃棄⾐類となっていたかりゆしウェアが
“OKINAWA SUITS”に変貌を遂げて約1年半。
次なる舞台は京都。
京都では着物にファッションの感覚感性を詰め込み
”KYOTO SUITS”として「京都⾥⼭SDGsラボ・ことす」で初披露。
展⽰には6パターンの“KYOTO SUITS”が並び
それぞれが個性を出したデザインになっている。
その中の1着は「NPO法⼈加⾳ 加⾳⻄京極作業所」に
制作⼯程の1部を依頼したデザインも展⽰される。

また、2月25日(土)には、超SDGsシンポジウム版特別編のSDGS問答を開催します。ひとりひとりの障害特性や症状に応じた個別支援を行うNPO法人加音の北村正樹さん・雅子さんとKenichiro Koyama Creative Produce Officeの小山健一郎さん、そして呉服店および個人のあらゆる「きものについての困りごと」に対応する京染テラムラ店主の寺村貞亮さんをゲストにお迎えし、京都発のアップサイクル×福祉の取り組みと今後の可能性について問答していきます。
配信当日だけでなく、SDGs KYOTO TIMESのYouTube公式チャンネルでご視聴いただけますので、ぜひご覧ください!
SDGS問答の詳しい情報・視聴についてはこちら↓
https://eco.kyoto-u.ac.jp/sdgs/kyoto-times/post/3851/

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